日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年3月10日人を変えたければ、まず自分から変わろう!


★あいさつ一つで人間関係は良くなる


日本話し方センターのベーシックコースでは、受講生の話し方のトレーニングとして2分間のスピーチを行っています。全12回のうちの3回目と4回目のスピーチテーマは「あいさつを実行して」です。初回にあいさつの意義や効果的なやり方を講義しています。その内容に従って、今までと違うあいさつを実行して自身の気持ちの変化、相手の言動の変化などについてスピーチしてもらいます。
今さらあいさつなんて、と思われる方も多いでしょうし、それは当然の反応だと思います。しかし、この課題に取り組んだ多くの人が人間関係が明らかに良くなったことを実感しています。そして、その成果を聞き応えのあるスピーチで披露されています。
そうしたスピーチの一つをご紹介しましょう。




★あいさつをしていなかったのは子供達ではなく自分だった


Aさんには、小学校と幼稚園に通うお子様がいます。子供達には常日頃、「大きな声であいさつしないとダメだよ!」と言っていましたがなかなか言ったとおりにはしません。それがかなりストレスになっていました。そうした時、ベーシックコースの1回目であいさつの本当の意味や目的、効果的なあいさつの仕方などを学びました。そして、それを実行することが宿題になったので、Aさんは自分からお子様に「おはよう~!」と大きな声であいさつすることにしたのです。早速実行してみると、お子様達は二人とも大きな声で「おはようございま~す!」とあいさつを返してくれました。
その様子を見てAさんは気付きました。大きな声であいさつをしていないのは子供達ではなく自分自身だったんだ、ということに。
実はAさんはそれまで朝起きても子供達に「おはよう」と自分からあいさつをしていなかったのです。



★子供は親がするとおりに行動する


ベーシックコースでは「子供は親の言うとおりには行動しないが、親がするとおりに行動する」と伝えています。Aさんは、まさにこのことを日常の中で体験されたのでした。それ以来、Aさんは学校や幼稚園で自分から率先して「こんにちは!」とあいさつをしています。お子様達も、それに続いて「こんにちは!」と大きな声であいさつをするようになった、とのことです。



★まず自分から行動を変える


私はこのスピーチを聞いて、胸が熱くなりました。Aさんが自分に改善すべき点があったことに気づいて素直にそれを認め、行動を変えたことがとても素晴らしいと思ったのです。Aさんはこの教室であいさつの話を聞くまでは、自分が何度言ってもあいさつをしない子供達が悪いと思っていました。しかし、自分からあいさつすることで、子供達があいさつしないのは、自分は口で言うばかりで行動が伴っていなかったことが悪かったのだと気づいたのです。


日本話し方センターで大切にしている言葉に「言葉の後に行動あり」というものがあります。口先でいくら良いことを言っても、その後の行動が伴わなければ周りからの信頼は得られません。例えば、整理整頓をやかましく言う上司の机の上が散らかり放題だとしたら、誰がその上司の言うことに従うでしょうか。当然、そういう人の言うことを聞こうとする人はいないでしょう。上司や親をえらい存在だと思って、その言うことに従順に従うという時代は遙か昔に終わっています。口だけでなく自ら行動することで、他の人の考え方や行動を変える時代にになっているのです。



★効果的なコミュニケーションの取り方を学びませんか?


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